当社2製品が、2022年度グッドデザイン賞を受賞

2022/10/07

株式会社イシダのマッチング計量機「GCW-V」、対面計量プリンタ「UNI-10」の2製品が、2022年度のグッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。 

マッチング計量機「GCW-V」 

GCW-Vは、複数のロボットハンドで食品を把持して計量し、それらを組み合わせて定量に分ける食品計量装置です。付着性の高い食品は、分散性が悪く搬送しづらいため、自動計量が困難でした。例えばパスタでは、人が茹でたての熱い麺を手でつかみ、感覚で計量しています。GCW-Vは、独自のロボットハンド技術と、一度に複数パターンの組み合わせを算出するマッチング計量技術によって、人手に頼っていた食品の自動計量化を実現しました。ロボットハンドは工具レスで簡単に着脱ができ、食品に合わせた形状変更も容易で、多品種少量生産にも最適です。食品と接触する部品点数を抑えたシンプルな構造で、品種を切り替える際の段取り替え時間の短縮や、清掃の負荷を軽減します。また、ロボットハンドの自動洗浄機能によって清掃の手間や時間の短縮を図ります。GCW-Vは、これら技術によって、食品工場へ持続可能な製造プロセスを提供します。

GCW-グッドデザイン賞-マークあり

 

<審査委員の評価> 
付着性の高い食材のつかみを可能にしたロボットハンドと一度に複数のパターンを算出できるマッチング計量技術により、麺類などの定量計測を可能にした画期的な機器。今回生み出されたロボットハンドは、ステンレス軸6本で構成された清掃性の高いシンプルな形状であり、そのつかみ取る仕草はとてもユニークだ。また自動洗浄機能によって清掃作業の軽減を図り、洗浄部品はすべて工具レスでの着脱を可能にした作業性の高い機器の設計もすばらしい特徴である。現場観察や作業体験により得た知見をもとに開発するその姿勢で、今後ますます厳しくなる食品製造分野での大きな救いの手となる機器の創出を期待したい。

対面計量プリンタ「UNI-10」 

UNI-10は、お客様とのコミュニケーションが伴う対面販売をサポートする量り売り用計量ラベルプリンタです。限られた売場スペースを販売や接客に有効活用したいという現場の声に応え、本体のスリム化を実現。従来機と同等サイズを維持した計量部は別置きを可能としました。丸みを帯びた形状はあらゆる店舗との調和をはかり、シンプルな造形にて清掃性を向上。販売者の表情、声、手元が見える心地よい買い物体験の創出に貢献します。

UNI10-グッドデザイン賞-マークあり-サイズ調整

 

<審査委員の評価> 
量り売りで対面販売をする店舗にとって、計量器の存在は重要で、視認性、操作性、汎用性が要になるが、その存在感が店舗の印象や運営に影響する。その計量器自体を小型化することで有効スペースが増え、対面販売時のコミュニケーション効果の向上にも繋がり、店舗への貢献度が高い。丸みのあるデザインは安心感と清潔感を感じる。シンプルな形状にまとめながら、機能部分を別体の構造にすることにより、多様な店舗形態や商品品種へ対応できるようにしている点もユーザー配慮として評価する。

 

グッドデザイン賞とは 
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
  • グッドデザイン賞のWebサイトはこちら
 
株式会社イシダは、「三方良し」の企業理念の下、世界のお客様の課題を革新的に解決し、安全・安心で豊かな社会の創造に貢献してまいります。