どうやってはかるの？

答3.　海洋科学における第一人者、龍宮住造氏に聞きました。

海水はだいたい１０ｍ深くなるごとに１気圧、つまり１平方メートルあたり１ｋｇずつ圧力がかかる。このとほうもない水圧が、我々が海底を知ることをこばんでいるんですね。でも日本には「しんかい６５００」という潜水艦があり、人間は６０００ｍ級の海にまでもぐれるようよになったんですよ。さて、海の深さを海上から測る方法は−般的に「音響測深法」が用いられています。水中で音が伝わる速さは１秒で１５００ｍ。ですから海上で出した音が、海底ではね返って例えば１秒でもどってきたら、その海底までの距離は７５０ｍという具合にわかるんです。公式では、

１５００（ｍ）ｘ「昔を出して戻ってくるまでの時間（秒）」÷２ ＝海底の深さ（ｍ）

この方法で測った世界最深の場所は、マリアナ海溝の中の海淵のひとつで１１，０３４ｍという記録があります。また現在では、船の真下ばかりでなく左右やななめの方向に数十本ものピ−ムを出して、より効率的に海底が調査できる測深船も登場していますね。

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